緊急案内、7日までオンライン無料鑑賞できる中国映画

 遅ればせながら、日本国内にいらっしゃる皆様へのご案内です。
 中国国際放送局と日本の文化放送、福井ケーブルテレビ、日活との共催による「映像中国」〜ネットで観る中国映画祭が7日まで開催されます。
 7日まで、7本の中国映画(日本語字幕入り)を無料鑑賞いただけます。
 アドレスはhttp://www.cinema-china.jp/

 元同僚、弘美人さんがご覧になってからのご感想を無断掲載させていただき
ご参照いただければと思います。
 ちなみに、弘美人さんのブログは http://gamaguchi-jyuku.seesaa.net です。
 少しでもたくさんの方々に見ていただけたら嬉しいです。
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■一番感動したのは、最後の「長調」です。
オルティンドーは、日本の民謡の追分や馬子唄のルーツだそうですが、
やっぱり、大地とのつながりを感じました。
お祖母さんが全ての人生の事象を大きな心で受け入れ、
自然や動物に人間と変わりない愛情を注いで生きている姿に感動しました。
駱駝の出産にも死にも、優しい言葉をかけ続ける姿、赤ちゃん駱駝の泣き声に涙が止まりませんでした。
どうやって駱駝に演技をさせたのでしょう? 本当の場面だったのでしょうか?
音声を発することが私たちの仕事です。
どういう声を、どんな心で発していけば良いのか、
この映画が大きく示唆してくれていると思いました。
声は人生なのですね。内モンゴル旅行をしたことがありますので、とても実感がありました。

■「狂った恋の落とし方?」は意表をついたストーリー展開で面白かったです。
離婚式や生前葬は、日本でもあるのですが、
生きること、愛することの意味を、軽妙に語る構成に脱帽です。
最後のシーンは自殺幇助じゃないの! と心配しましたが(笑)、まあ”お洒落”な人生の終わりかも知れません。

■「大明宮」は歴史の勉強になりましたが、ちょっと退屈しました。

■「アナイ」は民族の踊りや合唱、景色の美しさに魅了されました。
伝統を次世代へ繋いでいく、深い深い愛。刺繍も本当に美しいし、ああやって創られているんだなと、印象に残りました。

■「ガンラメイド」。ちょっとストーリーが作為的だけど、チベットの景色を堪能しました。
是非行きたいと思っているカイラスがチラッチラッと写るので、かなり興奮してみました。
魂の考え方も私は受け入れられるし、好きです。

■「雲の上の太陽」は、最初の外国人と現地の人たちの考え方の違いでぶつかるところなど
とても面白かったです。これからどうなるのだろうとワクワクしたのですが、
まあ、教科書的にストーリーが進んでしまって、取っ組み合いの喧嘩が始まるというシッチャカメッチャカはおきませんでした。
皆善人。ここでも民族芸能がとても魅力的な映像になっていて、美しさにトローンと涎をたらしてみました。
中国って広いから、ものすごく多様な文化を包容しているんですね。
民族の誇りが高らかに詠われているような映画だと思います。
ある意味では人間らしい、自然と共存するお手本の映画でしょう。
日本にいる、中国人の友人は、この映画にとても感動したと言っていました。

■「靴磨きの少年」は愉快でした。出稼ぎの農民の姿を気取らずによく表現していたと思います。
私が知っている中国の人たちがいっぱい出てきて、とても生活感にあふれていました。
少年を見ていて、日本の漫画の「はだしのゲン」の、ゲンのような子だなあと思いました。
混沌とした現在の中国の姿、お金持ちでも、貧乏でも、プライドを持って生きる
優しい人間たちを、愉快に描いていると思います。元気がでますよね、こういう映画は。
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