濃霧で足止め

本当は今頃、山東省の物静かな山村の旅館にいるはずだったのに。
広域にわたった濃霧のため、東西南北の航路に欠航が出ていました。
早朝から空港に行っていましたけど、
とうとう、夜になって、市内の自宅に戻ってきてしまいました。
気象のことで、やむを得なかったとは言え、
空港側の対応はやはり親切ではなかったと思います。
水と弁当は支給されたものの、
それ以外のしかるべきケアがありませんでした。
現地の気候情報など、フライトはキャンセルするかしないか、など、
こちらが聞かないと、向こうからは何も教えてくれませんでした。
旅客は一人、二人、あきらめて、空港を離れていくのを待っているような
感じに見えて仕方ありません。
まあ、せめて「消極的な」不親切さという点、
以前よりは進歩したと言ったほうが良いのかな。

しかし、山村の滞在時間が短縮せざるを得なくなったので、もったいないです。

帰りに、ぺこぺこになったおなかをかかえて、
同行者の馬先輩と建国門付近の四川料理で夕食を食べました。
美味しかった美味しかった!
店の出入り口は長安大劇場のホールになっていましたので、
食べ終わって家に帰ろうと思った時、
ダフ屋に後ろから声をかけられ、
180元のチケットを20元で入手して、
そのまま、「昆曲」のステージを鑑賞しました。
某ベテラン俳優の従芸50周年の企画だったようで、
残念ながら、今年67才のそのメイン人物はどうやら
長い間、ステージに立っていなかったようで、
素人の私にも。。。やはり感想を控えておきましょう。
しかし、若い世代の役者さんや、
メイン人物のお嬢さんの出演した「才子佳人」の芝居など、
どれもたいへん見ごたえがあり、とっても面白かったです。
また、昆曲ではなかったが、
60歳のベテラン女性舞踊家の踊った『梁祝』
(中国版ロミオとジュリエット)も很好很好!でした。
親子かと思わせるほどのペアが多少、見た目的に気になっていましたが、
全般的に、軽やかで、しなやかな踊りを見せてくださり、
人の心を訴える力がありました。
飛行機に乗れなかったことから、やや意外な展開になりました。

明日こそ無事飛べるように。老天爺保佑!