四川テレビの寧遠キャスター+超便利サイト+もう一つの被災地:甘粛

以前のブログで書いた四川テレビの女性キャスター・寧遠さん。
今や「中国でもっとも美しい女性キャスター」と呼ばれています。
やはり、彼女が好きな人が多いようです。


2週間ほど、毎日12時間の生放送を続けていたスーパーウーマン。
何故、好かれたか、そのわけがやっと分かりました。


本職は成都理工大学の教師。
アナウンサーとしてテレビに出演したのは、
地震発生日で3日目。
だからこそ、アナウンサーのような型にはまったような
ところを一切感じずに、Naturalに伝えることができたのではないかと
思います。
詳細は以下です。
http://v.sohu.com/20080604/n257265733.shtml


これからも時々テレビで彼女を見たいなと思います。
アナウンサーらしくないところは、ずっと永遠に保っていってほしい。



■スーパー便利サイトが見つかりましたので、
 中国の都市を一人旅したい方にチョウお勧めです。
 http://www.mapbar.com/


甘粛省文県の被災状況で、新京報が県書記に聞く


今回の地震で、四川のすぐ北東部にある甘粛省では
現在365人の死者が出ています。
中でも、文県の被災状況がもっとも深刻のようです。
地震により、文県では、犠牲者111人、怪我した人は1400人余り。
全県のインフラが損壊され、54万軒(全体の93.4%)の家屋が倒壊か、
毀損し、82の村落が立て直しが必要で、
経済の損失が118億元に上っています。


文県は、地震で大きなダメージを受けた四川の青川県から
20キロも離れていません。
しかし、同じく深刻が被害に見舞われたものの、
外部からの注目度がまったく異なり、
四川地震発生5日経ってから、
ようやく初めての外部援助が入ったようです。
地震直後の救援や今後、長期にわたって継続する復旧作業の課題が
明るみな形になって出ています。


文県の徐世林書記によりますと、
通信と道路の寸断で、地震発生後の5日は
文県は完全に県内での自助救援のみでした。


「食糧は一週間しかもたない。
 毎日、外部からの援助を待ちわびていた。
 メディアにも呼びかけていたが、
 期待したほどの効果が上がらなかった。」


状況が16日に転機を迎えました。
中央政治局の常務委員視察により、
「それ以降、メディアと省外からやっと
重要視されるようになった」と書記は振り返ります。


「6月1日までに、受け取った義捐金と物品は
 お金に換算すれば、1403万元になる。
 (被害額にくらべれば、とても多いとは言えない―つばめのぼそぼそ) 
 また、テントは1万張配分されている。」


新しい救援物資はいつ届くかは、まだはっきりしていないようです。
取り急ぎ、不足しているものは、テントと仮設住宅といいます。
テントは後2万張が必要で、仮設住宅
地元中学校の一箇所でのみテスト的に設置されていません。


「テントと仮設住宅用の素材がきっとすぐ届くだろう。
 とても重要なものだからだ。
 数多くの農民は食糧が倒れた家屋の下に埋められたままで、
 取り出すことができない。
 仮に取り出したとしても、場所がないため、
 保存することはできない。
 村人にとって、住む家があって初めて食事ができ、
 初めて生きていくことができる。」


「応急物資と義捐金はすでに配った。
新しい救援物資が届くまでに、
県民たちに配分ことで約束することができない。
ただし、肉親のなくなった人、
家屋の倒壊した人、食べるものない人、
年配者で病弱な人、頼る人のない人を優先することだけが
原則なのだ。」


書記さんの話では、もともと文県は収支のバランスの悪い県でした。
「去年、文県の財政収入は1.1億元。が、年間の支出規模は3.8億元。
 不足分はすべてリュウ南市(注:行政企画上、文県がリュウ南市の管轄下にある)
 が補填してくれている。」


そういうわけで、資金が再建のボトルネックになっていると言います。


さらに、文県の地理的条件を考えると、
被災者の生活を補償するには、
大型の移民をも考えているとも言い出しています。


「文県の地形は7割が山で、1割が河川で、残り2割が畑になっている。
 地震により山崩れが起こり、多くの人が帰る家を永遠に失った。
 この部分の人たちについて、市外や省外への移転をも考えている。
 彼らはこうやって新しい家をもらうことができるし、
 文県の再建のプレッシャも緩和される」。


「もともと文県には住宅用の土地が少ない。
 皆さんに急斜面に住んでもらうわけにいかない。
 もちろん、これはあくまで構想に過ぎず、
 これができるには、協力してくれるところが必要なのだ」。


生々しい現場の声でした。
どのような思いでこういうことを口にしているのか、
行間を探りながら、
書記さんのいたし方のない気持ちをかんぐってしまいました。