奥运在我家+前門大通りの再開

今日の北京


今日早朝、安徽省から、我が家の五輪観戦団が北京に降り立ちました。
父が「団長」で、兄嫁と9歳の甥・ヤンヤン、それから、この夏、中学卒業をしたばかりのいとこの息子・チャオチャオの四人構成。合肥から北京への列車は、9時間で着くようになりました。私が最初に北京に来た時は、22時間もかかり、それはそれは長い旅でした。ゆっくり休めないため、到着した日はだいだい半日ほど寝るのが普通でした。


 ベッドがちょうど四つある軟臥(コンパートメント)に乗ってきたので、疲れた顔がなく、元気そうでした。
 甥が軟臥車両に入った時に漏らした感想は、「やっぱり金持ちは良いな。待つところも、乗るところも快適で気持ち良い」だったそうです。兄たちはとくに金持ちではなく、普通のサラリーマンですが、社会が子どもを教育する機能をもっているのですね。


 さて、まだほんの一日しか一緒に過ごしていませんが、思いっきり、世代ギャップを感じてしまいました。
 なんと、若者二人は外出することが嫌いのようです。自然風景や名所旧跡を眺めるだけの観光ほど、つまらないものはないと思っているようで、出かけるなら、体を動かせる何かをしたい。乗り物だとか、スリル満点の何かができるなら、出かけて見ても良いと言っています。天安門広場も今日、正式オープンになる前門商店街にもまったく興味を示しません。北京が初めてでないこともあるかもしれません。
 

 家の中にいても、テレビの番組にはまったく興味を示さず、もっぱら、インターネットでした。オンラインゲームをしたり、無料動画サイトで日本のアニメを検索して、釘付けになってみていました。


 ドラゴンボールとナルトにはまっているようです。
 アニメ音痴の私から、チャオチャオにごくごく初級の質問をしました。
ドラゴンボール孫悟空西遊記孫悟空のように、神通力があるの。」
 「72種類の変身だけはできないけど、ほかは、西遊記孫悟空よりも、ずっとずっと何でもできるんだよ。」
 『西遊記』が私が子どもの時に、皆の憧れていた何でもできるキャラクターの代表で、彼ほど、何でもできる人がいないのに。もう怖くて、「どちらがもっと好きなの」という問いが聞けません。

 
 金曜日の朝。チャオチャオが6時半ほど、起きました。いきなり、「今日は金曜日だからね」と言って、パソコンの前に座りました。
 「だからどうして、朝からパソコン?」
 「木曜夜に、日本のテレビでナルトの最新作が放映されるので、金曜朝になれば、字幕付のバージョンがネットで見られるので」。
 これまで、数百話あるドラゴンボールとナルトは、一回ももらさず、全部見ているようです。
 


 朝9時頃、元同僚のアイズ先輩から電話がかかり、旦那さん(元ソフトボールの監督)が聖火ランナーで、今日、北京郊外の経済開発区を走り、「10時半頃からオンエアされるようで、見てね」と日本語の電話でした。
短い電話でした。通話が終わってから、チャオチャオは得意げな顔をして、私の目の前に姿を現しました。
「半分以上が聞いて分かったよ」、と。「日本語が思ったよりもやさしいじゃない」という感じで。私とアイズさんのやり取りを中国語で再現してくれました。
 日本語を習ったこともなく、五十音図もできないチャオチャオですが、日本のアニメの中で、耳が鍛えられたようです。


 コツコツと汗を流さなくても、自然に覚える。一度で良いから、私もこういう体験をしてみたい。羨ましくてたまりません。
 

■前門


 映画セットのようでした。驚きました。シルクの店がかろうじて、昔の面影が残っている。しかし、今の映画セットは元々どのような町だったのか、どうしても思い出せない。
  一歩離れた町では、昔の面影がそのまま残っている。
  生活感のある町に戻るには、まだまだ時間がかかりそうです。
  植木の一本も見られない。
  一目瞭然だと、人間が不安だ。
  どのような町になるのかが、不安に思う。

参考:
http://japanese.cri.cn/81/2008/08/07/1s123579.htm