けの北京、晴の北京


第三回北京国際文化創意産業博覧会入り口@老国展


そこで驚いたのは、「霹雳布袋劇」のステージでした。
原産地は台湾、中国本土に入ってきたのは8年ほど前。
台湾では20年ほど前から放映し始め、シリーズもので、
40数シリーズも出されているようです。
「ストーリーの構成が素晴らしい。スケールの大きいこと。
 それから、中国の古典文化を盛り込んでいるし、
 演出もパソコンで作ったアニメではなく、
 人形を実際に操って撮影したところがすごい!」
ミーハーの人たちに数多く出会い、色々霹靂の知識を教えてもらいました。
とにかく、すごかったです♪



夜の遅い時間帯、五輪開幕直前に開通したばかりの十号線に乗りました。
ぴかぴか、輝くほど綺麗だったはずの乗り換え・国貿駅は、
すっかり疲れた顔です。
一日の疲れがこの時間帯になると、集中して爆発したようでした。


床は踏み込んだ埃交じりの足跡が残っていて、
通路の排水溝の上を覆った柵を通して
ゴミが下にたまっているのが見える。
ショックだったのはトイレでした。
日本でも駅のトイレ、とりわけ、乗り換えの多い駅のトイレは
汚れやすい。ここも同じでした。


しかし、オリンピック期間中のあのきれいさを思い出すと、
感慨深いものがあります。
頑張ればそこまで出来たことでした。
あそこまで人海戦術でなくても良かったかもしれませんが、
しかし、いたるところに清掃が行き届いていたし、
ボランティアたちや駅員たちもいたるところで見られ、
いいサービスを受けている実感がしました。
晴れの行事が終わると、
北京の本当の実力が試されている日常が戻ってきました。


ほどほどこの両者の真ん中のやり方ができるとよいのにな、
と、「疲れきった」トイレに入ると、そう思っていました。