アースデー+泊り込みスタッフのいる1級トイレ

アースデーのイベントに行ってきました。
木の葉の形をした折りたたみ式買い物袋、とっても良いアイディアです。



帰りは会場近くの公衆トイレによりました。
素晴らしいトイレでした!清潔であることはいうまでもなく、
何よりの利点は節水です!!飛行機の便器のような、
シュッと少しの水で吸い込まれていくタイプ。


トイレを出ると、近くにスタッフっぽい人たちが集まっていました。
話を聞きたくて、自己紹介すると、70平米ほどのトイレ一つだって、
様々な「〜長」が管理していると関心しました。
トイレだって、奥行きが深い。
以下の話は、
・東城区環境衛生局の課長(東城区には公衆トイレ約1000箇所だそうです)、
・そのうちの230箇所を管理している段長(「段」は区間の意味)
・目の前のトイレを管理している出稼ぎ夫婦
 (中国語ではトイレのことを「厠所」というので、
  となると、彼らのことを「所長」と呼ぶべきか)から聞いた話です。

■まずは、北京のトイレには1級、2級、3級の類別がある。
 もちろん、いうまでもなく、いずれも24時間オープン。
 中には、
 1級=泊り込みの管理人がいて、朝8時から夜8時まで2シフトで対応。
   トイレットペーパーは無料提供。ただし、管理人に声をかけること。
 2級=フートンの中のホテル。1組の管理者が4箇所を担当。
 以上の二つが全体の9割を占める(北京市五環路以内で5000箇所あまり)

 3級=市内では少ない。仕切りのないいわゆる「ニイハオ・トイレ」


■次ぎは1級トイレ
泊り込みのスタッフはほとんど夫婦だそうです。
それもそのはず、男女からなっている世界で、
それぞれがそれぞれの空間を掃除し、
また手足の不便な方がお見えになる時、
それぞれが支えて、お手伝いできるようにしなければならない。

ちなみに、私が行ったトイレは泊り込みスタッフがいる
1級トイレでした。全体の面積はおよそ70平米。
管理人の趙さんは承徳の生まれ。
管理室(10平米)の中にはベッドがあるし、
生活に必要な道具がすべて備わっていました。
そして、大きな金魚の水槽も。赤い鯉が泳いでいました♪
月給は一人当たり千元、応募者が殺到する職のようです。


植木鉢もたくさん!さすが1級トイレ!


朝陽門の駅に徒歩5分の上、近くにグリーンゾーンがあるため、
通過する観光客や、散歩に出た近くの住民、
パトカーに乗っているおまわりさん、などなど。
利用者がとっても多いようです。


ちなみに、北京の1級トイレではトイレットペーパーは
無料で提供してくれることって、案外知られていません。
ただし、管理室をノックして、
「紙がほしいですが」と声をかけることが必要なのです(^^)
必要な方、恥ずかしがらずに声をかければよいです。


■昨年は北京五輪、今年は建国60周年。
ビッグイベントが続く北京だから、
トイレだって忙しい!
趙さんたちは毎日のように上司からチェックされ、
北京の面子のためにでも、毎日、むらなく、
「トイレをきれいにしておかないと」と、張り切っています。