Memo:原発の数


今日の北京。「セピア色にしか撮れない」。デジカメの様子がおかしいと思ったが、帰宅してからようやくレンズに曇りがかかったことを発見。これからイチョウが紅葉するシーズンです。


原子力の平和利用を議論する会議が秋の北京で開かれました。


国慶節の連休に、安徽省の実家に戻ると、
揚子江の南岸、車のフェリーの波止場付近に大きな看板が立っていました。
 「東至県で原発建設予定」という内容の文字が躍っていました。


去年末、北京で行われた日本ドキュメンタリー映画祭で
偶然にも『六ヶ所村ラプソディー』という映画を見ました。
六ヶ所村での使用済み燃料再処理工場の建設をめぐり、
人々の生活の変化、異なる人の受け止め方が描かれ、
また、欧州などでも取材し、原発先進国の人々に話を聞いたりもしていました。
複雑なことが描かれていたので、見終わってからも
なんとなくしか話が分かっていなかった映画でした。
しかし、会場の交流会に来てくれた監督の鎌仲ひとみさんは
とても明るくて、チャーミングな方でした。
原発の多種多様な側面を真摯に直視して、
様々な角度から原発という存在を真剣に考えている姿勢がよく伝わりました。


そういうこともあって、原発建設予定の看板を見た瞬間、
条件反射的に『六ヶ所村』のシーンが蘇りました。
再処理工場予定地から約50キロほどのところで
農業をしていた方から猛烈反対。風の向きで深刻な影響が出かねない…


故郷の大地に立った原発予定地の看板は、
私の両親が暮らしている町までは100キロないと思います。
いつか六ヶ所村周辺で起きたことが起こったりしないのか、
想像もしたくないシーンが頭をよぎってしまいました。


しかし、一方では、人類は化石燃料の過度な使用による
地球温暖化問題対策が迫られる厳しい現実にさらされています。
今日の新聞では、北京は暖秋に遭い、10年前に比べて秋は10日も長くなった
という記事がありました↓
http://beijing.qianlong.com/3825/2009/10/23/2861@5224381.htm

  今年10月本市气温比常年同期明显偏高,秋季日数将超过50天,比9年前延长了10天…市气象专家介绍,根据近30年气象资料统计显示,北京地区常年平均入秋时间为9月中旬,入冬时间为10月下旬,秋季日数平均在40天左右。其中,2000年秋天最短,只有30天,之后呈现持续延长的总趋势,到2008年秋天日数达50天。而今年入秋至今已有46天,根据目前的气象资料预测,今秋总天数有望达到55天左右。


今日、北京で行われたGNEPの会議(42カ国参加)では、
地球温暖化対策の重要な一環として原発が位置づけられていました。
一方では、使用済み燃料の再処理という未解決の問題を抱えながらも
世界各国は原発の導入に意欲を示したようです。
関連データのメモだけはしておきます。


        ■■■■
<世界の原発概況> 
 世界の原子力発電所の数は、2008年1月1日の時点で、運転中が435基(約3億9224万kW)、建設中が43基(約3877万kW)、計画中が53基(約4960万kW)とされる(日本原子力産業協会の発表資料による)。
 国別の設備容量では
 ―米国が最大で、08年1月1日では約1億606万kW、104基、
 ―フランス(約6602万kW、59基)、
 ―日本(約4958万kW、55基)、
 ―ロシア連邦(約2319万kW、27基)、
 ―ドイツ(約2137万kW、17基)、
 ―韓国(約1772万kW、20基)の順につづく。
 (出自http://jp.encarta.msn.com/encnet/refpages/RefArticle.aspx?refid=263501878


 なお、中国国家エネルギー機構によると、中国の原発は今11基910万kWで、総発電量の2%しか占めていない。ただ、中国の原発発展計画によると、今建設中の原発は24基、2540万kWに達している。また、2020年までに6000-7500万kW、総電力量の5%をまかなえるようになる予定。なお、「20年後、中国の原子炉は104基になる可能性も」とも報じられている↓
 本当だとすれば、恐ろしいことかもしれない。
 http://www.askci.com/freereports/2009-09/200991911541.html