「電話代滞納2515元」!? 春分の日は「ノウルーズ」祭り

 春分の日。ようやくこれで昼間と夜が同じ長さになりました。何故か、毎年、昼間の時間がどんどん長くなっていくことを考えるととても嬉しい。


 ニュースの翻訳をしていたら、今日は新疆では「ノウルーズ」の日だと知りました。ウィグルなど北西部や中央アジアの民族にとって、この日こそ新しい年の始まりだそうです。いままで気づかなかったことですが、毎年の「ノウルーズ」は春分の日と重なっているのですね。ウィグルの同僚・Hasiyetiさんに携帯で「おめでとう」とメッセージを送ったら、喜んでくれて、「来週末、息子の割礼のイベントを行うの。200人余りのゲストに来てもらうので、あなたもぜひ来てね」と返事もいただきました。
 9歳半の息子さんの「成人」(「成子ども?」)を祝うのに、200人に来てもらう??驚きました。さすが通過儀礼を重視するウィグル族。漢族はもうそんな習慣はとっくに失いました。あいにくその日は抜けられない用事が入っていますが、オープニングの所だけでも様子を見に行ってみたいです。楽しみにしています。


 Hasiyetiさんもたまたま本日は出勤日なので、さきほどトルファン美女の彼女に聞いてきた話です。
 ウィグル族の習慣では、男の子のいる親は必ずこの儀式を行う。生後45日の「ゆりかごの日」の祝いに続いて、満7歳になると必ず「割礼」をする。昔の割礼は、モスクの聖職者に家に来てもらって行う。麻酔はかけず、包皮をひっぱって伸ばして、余した分を上からカミソリですばやく落とす。その後、綿で周囲を巻いておけば終わり。数分間の出来事だ。少量の血が出るが、固まるのと同時に綿も剥がせる。痛みは感じない。
 割礼は、儀式の日に行う。子どもはベッドに横になっている。お祝いにかけつけてくれた皆が踊って歌ったりする中で割礼を受ける。お土産はベッドの回りに並べる。子どもは1〜2時間すればベッドから降りられる。
 いま、農村ではこういうやり方を引き続いでやっているが、都会では割礼とお祝いを別の日に行っているのが普通という。
 Hasiyetiさんの息子さんの割礼は2年前にウルムチの病院で行った。子どもの泣き声が母親の耳に入ると、その子が大きくなって結婚してから、母親は息子の嫁に焼餅を妬くという言われがあるので、Hasiyetiさんは手術の時、遠い離れたところに行っていた。父親のみが傍についていた。まずは麻酔をかける。手術は数分間で終わった。針で縫われ、ガーゼも巻かれた。手術費は200元だった。
 ちなみに、北京ではムスリム向けの「回民病院」に行けば手術はできるという。
 また、割礼を過ぎれば、次のセレモニーは「結婚」。この間はとくに成人を祝うイベントはないようです。


 漢族にはとくに割礼の習慣があるとは聞きませんが、わが子の健やかな成長を祈る親心は、民族に関係なく共通しているものだなと思いました。


◆ところで、新疆関連のニュースで、今日の私の注目はこれです↓◆  http://japanese.cri.cn/881/2010/03/21/143s156135.htm
 これで、新疆のウェブサイトには無事アクセスできるということなのか。携帯電話のショートメッセージも20本/日の制限が撤廃されるようです。


    ◆◆電話代滞納??騒ぎ◆
 朝、自宅の電話が鳴りました。出ると、綺麗なアナウンサーの口調で女性の音声ガイドが聞こえました。
 「お客様の電話は2515元の電話代を滞納しています。心当たりのない方はどうぞゼロをダイヤルしてください。係りのものに回線をおつなぎします」。
 怪しい雰囲気がぷんぷん。だって、自分は何者なのか、冒頭で一切説明なし。それに、我が家の電話はキャッシュカードから自動的に引かれる仕組み。
 何者の仕業なのか。とりあえずゼロを押しました。「もしもし」と男の人が電話を取りました。
 怪しい!!!
 せっかく録音までは120%のプロだったのに、この声と態度は怪し過ぎる。
 丁度寝起きで、声がもとからおかしかった。もう、これは乱暴な声で行くしかないと思いました。
 「おい!あんた、誰?」
 しゃがれた低い声で訊いてみました。と、今度は向こうから何も声が聞こえない。
 「おい。声を出せ!声を!!」とたたきこむと、「ガチャッ」と急いで電話が切れる音…
 噴出してしまいました。

 
 これって、私の声の使い方があまり上手過ぎた?それとも、相手が新米で度胸がなかった??しかし、せっかくだから、相手の台詞とわなの作り方をもっと聞きたかったのに、そのポイントでは見事失敗してしまいました。
 もう、IP電話開通サービスで見事騙された5年前の自分ではない。そのポイントではめでたし、めでたし。