王府井で出会ったタイの観光客+「谷姐」力のチャイナ 

夜、地下鉄の王府井駅に向かう道中、突然通りがかりの若い女性から
「Where's the subway?」と聞かれました。
ピンク色の綿入れを着ている女性の笑顔に異国のミステリーさがありました。
聞くと、タイランドからの観光客で、兄夫婦一家3人と一緒に2回目の北京観光に来たそうです。
歩きながら、ちょっとだけ雑談しました。
「ところで、バンコクはたいへんのようですね」と水を向けると、
女性は眉間にしわを寄せ、苦笑いをしました。
「いいえ、テレビが伝えているほどのものではないですよ。
 タイの人はとても平和的ですよ」とコメントが返ってきました。
驚いたのはこちらです。もっと詳しくは聞けませんでしたが、
赤ちゃんを抱っこしている兄嫁たちと一緒にこうやって
海外旅行にまで出て来られたタイの人々が目の前にいます。
テレビで伝えられた真実と伝えられていなかった真実と、
それぞれどのようなものなのか、両者の間の距離はどのぐらいあるか、考えさせられてしまいました。

ところで、グーグル(谷歌)はサーバーを中国本土から香港に移転したことが世界から注目されていますが、中国国内のIT業界は技術大手が抜けた後のチャンスをめぐり、こっそり力を蓄え、勝負をかけてみようと動き出そうとしている会社も多いです。
ただ、こうした中では、「谷歌がいなくなっても、谷姐がいるから寂しい思いはないよ」(「歌」は兄貴を意味する哥と同じ発音のため、「姐」で対抗)
をキャッチフレーズにPR活動に出た企業もいます。トップページはグーグルを完全にもじって作られているが、本業はソーシャルネットワーク+芸能人のゴシップ情報。検索も一応はできます。
グーグルから酷似ロゴの使用をやめるよう書簡を送ったようですが…

http://gujie.com/
皮の面の厚いことと言われればそれまでですが、もうここまで来ると、現代アート、パロディーのアートと見ればよろしゅうございましょ?
何でもありの今の中国のおかしいところです。

それより、正攻法はこちらです↓
http://partner.baihui.com/bvg/index.html
ただし、今度は「百度」との酷似ロゴ使用の問題もあるのかな…

どちらも記者会見まで開いていたようですが…
何でもありの今の中国、一時期の「山寨ブーム」ではないですが、すさまじい「パクリエーション」の力が今も元気に成長しています。

◆グーグルの中国「撤退」に関するコメント↓◆
http://www.xici.net/main.asp?url=/u12208571/d109502200.htm