さくらが開花しました


やっとさくらの花が咲き始めました。写真はどうぞこちらからご覧ください↓
http://japanese.cri.cn/1061/2010/04/17/150s157364.htm


研修合宿から2日ぶりに局に戻り、桜林の方向を眺めると、緋色が明らかに濃くなりました。
オフィスに戻ると、「桜が咲いたよ」と同僚たちが教えてくれたものの、彼らは残念そうな表情が隠せませんでした。
「今年は葉が先に芽を吹き出してしまい、葉桜の花見になりそうです」。
例年と比べると、今年は10日から2週間ほど遅い開花になります。

荷物を下ろして、すぐに花に挨拶しに行きました。
桜林の前の芝生は鮮やかな緑に生き返り、可憐なスミレの花が紫の絨毯を織り出していました。北京では、つい先日まで、再び零度に冷え込んでいたものの、一旦蘇った万物は成長を止めることはありませんでした。
あいにく、花曇の天気でしたが、きれいなさくらの花が見えました。気のせいか、色は例年よりは、やや薄いかもしれません。確かに、若葉は待ちきれないように先に顔をのぞかせています。

ところで、この桜林のすぐ近くで、24時間開花の様子を見守っている「さくら番」たちがいます。
彼らは実に悠長な性格の持ち主で、気候のことも、開花のことも一向に気にせずに、
ただひたすら緑の絨毯の上、
桜の木の幹の周り、
花が咲き始め、低く垂れてきた枝の下で散歩を楽しみ、あるいは思いっきりスピードを出して走り、あるいは綺麗な「女の子」とデートしたり、あるいは、目をきょろきょろさせて回りを観察し続けたりしています。
彼らは顔も色も体つきも性格もそれぞれ異なります。何せ、のんびりした春景色に、とりわけ開花した桜の木には一番似合うかもしれません。
今年の染井吉野が、何故花よりも葉が先に出たのか、その秘密を一番良く知っているのも、彼らなのかもしれません。

開花はまだ3分咲きと言ったところでしょうか。明日から満開になるまで、穏やかで暖かい日が毎日続くことを祈っています。