中日経済高層対話と日中ハイレベル経済対話
昨日北京で三回目の対話が行われました。面白いなと思ったことに、中国語表示と日本語表示の微妙な違いです。
つまり、中国語では“中日経済高層対話”と表示しているのに対して、
日本語では“日中ハイレベル経済対話”になっています。
ちなみに、双方が相手の言語で用意したニュースリリース原稿には相手国の表現の順番をとっています。
つまり、中国外務省:中日ハイレベル経済対話
日本外務省:日中経済高層対話
また、五点ある双方の議論内容のうち、三点目に挙げられているところの表現は日本サイドの原文では、
「第三は、中国におけるビジネス環境の改善についてです」となっており、中国訳は
「第三是中国投資環境的改善」となっています。
前者だと「ビジネス環境を改善してほしい」というニュアンスが伝わりますが、後者だとニュアンスが分かりません。“中国の投資環境は改善されつつある”というふうにとらえてもおかしくありません。
表現の奥深さに感心させられました。