レコード会社の「顔」&今の中国の「顔」
やあ、面白かった面白かった!
猪突猛進、自由奔放な「今」の中国。こんな中国は音楽産業界でもしっかりとこの特徴を見せています。
今日午後、日中のレコード業界が初めてFace to Faceの交流会と商談会が行われました。各社による自己アピールの部分では、中国のレコード会社9社の紹介を聞きながら、強烈なイメージを受けました。
9社には発足百年以上のチャイナ・レコードもあれば、
発足して10年ちょっとの若い会社もあります。
以下は、個人のイメージとしてお読みいただければ幸いです。
■中国唱片=最近は『清明上河図』という古代の名画をモチーフに創作した組曲で、
民族楽器と西洋楽団のコラボレーションをリリースしたばかり。
海外マーケットへの進出と大ブレイクに高く期待を寄せているようです。
●イメージ=政府高官
▼現代天空=アンダーグラウンドやテクノ系に強い、
●イメージ=内気な御宅、マニアックな青年(若い男性)
◆竹書=洗練された都会的なテイスト、アルバム作りに日本人ミュージシャンも
多くかかわっている。最近契約した新人たち、
どことなく中国離れしていて、宇宙来客のよう
●イメージ=無国籍の今風の都会青年
★鳥人=強いよ!無敵って感じ。とにかくとことんまで「通俗」を追求。
「中国で売るにはこのような音楽が良い」という自信に関して抜群である!
デジタル配信のシェア10%。“我俗我俗我俗到底”の堂々たる気概に満ちて、
めちゃめちゃ面白かった。そこまで野暮ったさにこだわりを持っているなら、
尊敬できてしまうという感じがしてきた
●イメージ=猪八戒+おバカさん+お笑い+羊が好きになった狼+愛のこじき+…
☆太合麦田=キーワードは「為人民 的音楽 服務」
ひょっとしたら立ち上げた人は40代のロック好き、
パフォーマンス好きだったかな?
音楽を売ることからレコード制作業務に転換した会社だとか。
やや古臭くなったロッカー精神が捨てきれず、
同時に超級女声を入れておしゃれさを取り入れようと努力しているよう。
中国本土以外のPOPSの輸入をも手がけている。
●イメージ=年に負けたくないハングリー精神満点の頑固な中年(笑)
◇星文=今いち良く分からなかった。
プレゼンの準備が行き届いていなかったせいだったか?
とりあえず一つ分かったことは、不器用だったことです。
レッド・チャイナーのイメージが強かった。
自社オリジナル製品の対象は50代以上?
Rain、BoAなど韓国のアーティストの輸入も数多く手がけている。
●イメージ=本当は若くなりたい高校と大学の政治科目の先生
□華納北京=大学生層に好かれそうなアーティストを数多く取り込んでいる。
ひょっとしたら若い女性たちのファンが多そう?
ちなみに、個人的に華納の僕樹が大好きで、葉PeiもGoodです♪
●イメージ=成長中、様々な栄養分を急速に吸収中の思春期の学生
◆正大国際=やあああ〜〜面白い!!
少数民族系アーティスト数多くいる。C-POPが他国のPOPSと異なる個性を
出したければ、こういうところから攻めて行くしかないのかも。良い着眼点!
今ドラマのリメークで話題沸騰の『紅楼夢』をモチーフにしたアルバムも
考案中のよう。残念ながら、おそらく女子十二楽坊のようにはならないと
思う。
●イメージ=お淑やかで、元気な中年女性
■華友飛楽=こちらも雑草のようにタフな会社!
広東訛りの総裁が赤裸々にお金への愛好を明言している。
「中国大陸で金になる歌」をその求める第一の目標にしているよう。
「鼠が米が好き」の作り手が有名になった後、こちらの契約歌手になった。
金くさいところが気になるが、金銭への倦まない追求があるからこそ、
旺盛な制作意欲が保たれているのかもしれない。
全国で1万社近いオーディオショップを持っているところも強み。
●イメージ=出世のチャンスとコツを少しずつ把握した出稼ぎ労働者
とにかく、どの会社も個性が異なり、それぞれの出した音楽にも様々な面白いエレメントが融合されています。
対して、日本の各社はビジネス内容も互いの位置づけも、昔に形が出来あがっていたので、クォリティの高さと技術の高さでは目を見張るものがあるが、中国の元気の良すぎる無秩序さがないため、新鮮感や意外性の面では不足しているように思いました。