字幕社という存在

北京は今日から一段と寒くなり、夜中、自転車を鯉で、
家路を急ぐ時、道端のたまり水がそのまま白く凍っている風景を
ついに目撃しました。
木々の葉もすっかり枯れ、風が吹くと、衰えた音を鳴らしていました。
この週末で、また風景が変わるに違いありません。

職場にインターンで来ている大学院の女子学生と
おしゃべりしたら、初めて耳にした言葉が聞けました。
「字幕社」という存在です。
主として、外国のテレビ作品を中国語に直して、交換ソフトを使い、
ネットで無料配信する人たちのことのようです。
特にオフィスがあるわけでも、翻訳料がもらえるわけでもなく、
インターネットで連携を図り、
会員の流動性が多く、多くは外国語の分かる学生のようです。
報酬があるわけでもなく、ただ、コンテンツへの愛着から、
語学のトレーニングを兼ねて、献身的に取り組んでいるようです。
早い時、一日、二日前の海外のコンテンツが既にアップロードされています。
驚異な速度と言えます。
韓国、日本、アメリカからのコンテンツが多いようです。
現在放映中の日本のドラマでも、ほとんどタイムラグがなく、
中国語字幕付きでダウンロードして見られるネチズンが多いですが、
字幕社の活動こそバックボーンと言えます。

権利侵害のことはさておいて、
昨日のレコード業界の方たちの視点を借りてみれば、
「お金にならないことも何故かくも熱を入れてやっているのか、
不可解でしょうがない」ことになりますが、
熱愛することの力はやはり計り知れません。