驚いた!!笑顔の好運北京〜プレ五輪「武術」観戦

やっと初のプレ五輪の試合をこの目で見られました。
武術の国際選手権でした。


80カ国余りから選手が参加しているようです。
色んな肌の人、色んな国の人たちが中国武術を練習している様子に
初めて触れることができ、それだけで感動しました。
どの人も中国の衣装を着れば、
私にはなに人が分からなくなってしまいます。。。

日本の市来崎大祐選手、
実に流れの良い立派な棍術を見せてくれました。
見とれました。
応援しています!
ヘッドコーチの孫建明先生もフレーフレー!

さてさて、もう一つチョ〜〜驚いたことがありました。
笑顔でした。
ボランティアたちの愛嬌の良さと笑顔でした。
(全員、井村雅代監督の特訓を受けたのか?)
大学生の方が多く、美男美女たちが愛想よく微笑んでくれて、
挨拶してくれます。
「左に水だまりがあるので、どうぞ右からどうぞ」。
にこっと笑って、やさしく手を差し伸べて、誘導してくれました。
もう、至れり尽くせりです。
「ここは、どこ?」
思わず自分もよそ行きになって、
「どうもありがとうございます。皆さんは本当に素敵ですね」、
とお姉さんらしいほめ方をしました。
驚くことはまだ続いていました。
入場して着席したとたん、携帯電話にショートメッセージが入りました。
「ようこそ!プレ五輪の会場へ。困ったことがあれば、
 いつでも笑顔マークのつけたボランティアたちに声をかけてください。」
北京は絶対、絶対五輪を成功させます。
今日で、自信を持ってこんなことを言えるようになりました。


もっと早くプレ五輪の試合に行くべきでした。




ワンル先生は私の出会った「先生」の中で、
一番、明るくて、元気で、かわいい先生です。
いつも微笑みで、三日月のように細めている目。
しゃべりも動きも俊敏です。
何よりも話の相手のことを理解し、尊重しているところがすばらしい。
学生に対してもきっとそんな態度で接しているに違いない。
私もワンル先生に教わっているなら、
きっとミーハーになっているに違いないといつも思っています。


年は私より10歳ほど上で、やさしいお姉さんです。
北京市内の大学で日本語を教えているワンル先生は、
今時の中国の大学生の風貌を語ってくれました。


■新しい物好きで、情報が早い
「日本最新の動きをインターネットで常に情報把握している。
 流行情報に関して、先生以上に知っている。
 情報量では学生のほうが優位に立っている。
 そういうわけで、一層のこと、
 授業はゼミの形にして、皆に自由発表してもらうようにしている。
 お陰で、皆が興味津々に参加できたようで、
 授業中に携帯メールを送ったり、DVD見たり、ゲームする人がいない。」


■心配ごとはなく、忙しくて充実した毎日「4、5年前までは、まだ学生たちは目標意識がはっきりしていたと思う。
 大学でしっかり勉強して、日本語を生かした仕事に着きたい
 と思う人が多かった。わりかし大学での勉強に集中していた。
 今の子は違う。飲み会やカラオケ、集まりなどで、
 大学にいる時間が少ない。
 以前に比べて、勉強にあまり熱心ではない子が多いようだ。
 将来のこと、本当に考えているのか、こっちが心配になっている。
 一方、来年卒業予定の子は、半分が公務員試験を受ける希望を出している。
 日本語とはまったく関係ない仕事なのに、
 どうして希望したかと聞いてみたら、
 『安定しているからだ』という。
 教師の立場から考えると、やっていること、理解しかねる。」


■決して偽りは言わない 
「日本の大学へ公費留学派遣の面接試験をやった。 
  すべてにおいて上出来だった女子大生に最後の一問を投げた。
  『留学が終わってから、何をする予定ですか』、と。
  意外な回答で先生一同が驚いた。
  『良い男性を見つけて結婚したい』。
  昔の学生なら、たとえ内心そう思っていても、
  口に出さなかったと思う。」


■想像力が豊かで、何でもできる
 「勉強は不熱心のようだが、実は何でも上手にできる子が多い。
  PPTの制作や芝居を演じる時の想像力、
  これまでにない抜群なセンスを見せている。
  まあ、時代は変わりつつあるので、
  できるのは当たり前かもしれないが、やはり感心する。」


■商才に長けている『総経理』がいる
 「クラスには、皆から『総経理』と呼ばれている男子学生がいる。
  複数の大学の図書館で文房具の店を開いたり、
  遊園地の入場券の卸売りをしたりして、
  最近は、株の売買でも利益を得ている。
  今日も、授業で先生に、
  老後のための資金運用の仕方を演説し、クラスの拍手を得た。
  彼は株で儲かった資金から毎月1000元を出して、
  大学の近くで家を借りた。
  ところで、自分が住むためのものではなかった。
  ウィークリーマンション風にして、
  一日70元で貸し出している。
  インターネットで自己アピールしたら、
  応募がたくさん来ているという。
  大学院の受験生の面倒を見にきた親たちなどが、
  相次いで泊り客になってくれた。
  しかし、試験の成績がよくない。
  『このままでは、本当に卒業できるのか』と皆が心配している。
  けど、本人はなかなかしっかりしていて、自信がある。
  『中学の時、ぼくは周りから高校は無理だろうと思われ、
  高校の時は大学は無理だろうと思われていた。
  しかし、ぼくは自分の力で大学に入学した。
  今度も、自分の力で卒業してみせる』。
  そんな『総経理』は今は新しい夢に燃えている。
  日本留学して、日本語学校を開くノウハウを身に着けて、
  北京で英語の一流受験校『新東方』に匹敵する日本語学校を開きたいという。
  その夢はまだすぐに着手できるものではないので、
  今の彼は、とりあえず、大学周辺の外国人マンションで
  中国語教室を開こうかと計画を練っている最中のようだ。
  元気な子やなと応援している。 」


苦学生も頑張っている 
「地方の貧しい家庭から来ている子もいる。
 猛烈に勉強しているし、暇があれば、アルバイトに出かけている。
 力仕事もやっているし、最近は新聞配達をするようになった。
 自分で学費と生活費を稼ぐのに一生懸命だ。
 見ていて頼もしい!」


■尊敬されたい、大事にされたい、しっかり鍛えてもらいたい
 「パソコン専攻で、卒業後、日本に行って技師として
  就職が決まったクラスを教えることになった。
  30人がいるクラスで、やる気があるかよ、
  最初の授業でやめようかと思った。
  しかし、我慢して、頑張って、3回目の授業で、
  全員の名前を覚え、一人一人、名前を読み上げて、
  話をするようにした。
  すると、みるみる、皆の態度が変わってきた。
  きっと、一人一人、先生が尊重しているという気持ちが
  皆さんに伝わったからそうなったと思う。
  嬉しいことだ。
  今の大学生は、本当は寂しくて、人と平等に、
  ぬくもりのある交流をしたい子が多いように思う。
  大学ではそれぞれ忙しいので、学生同士の交流が案外多くない。
  家に帰っても、一人っ子で話す相手がいない。
  少しでも、授業で皆さんと交流する雰囲気を出せばいいなと
  いつも思っている。」


ワンル先生のレッスン、今度遊びに行ってみたいです。