今日のTaxiDriver:北京弁=儿话音(アル化)?

北京語には「儿话音(アル化)」の発音が多い。
そういうイメージが強烈でした。


しかし、何でもかんでもアル化すれば、
北京語っぽく聞こえる、と思うのは、
大間違いのようだということを、
今日、初めて知りました。


要は、ケースバイケースの時がかなり多い、とのことのようです。
たとえば、「門」。
天安門、正陽門、東直門、西直門の後は絶対に「アル」を入れない。
しかし、「東便門」、「西便門」なら、入れて発音しないとおかしくなる。
両者の違いは、前者はちゃんとした門(村)、規模が大きくて、正式である。
後者は交通の便利を図るために作ったもので、いわゆる正式な門ではない。
似たような例に、「村」がある。
亚运村、地球村は絶対アル化しない。
一方、「哪个村儿的?」、「村儿里的」は普通、「アル化」で発音する。


しかし、説明のつかない例もあります。
食べ物の名です。
「油条」(ねじれパンの揚げ物)、「月餅」、
「焼餅」、「大餅」などは絶対、「アル化」しない。
一方、「江米条」、「蝦条」、「油餅」はしないとおかしく聞こえるようです。


「『お客さんは、どこの出身ですか』、と聞いたら、
 『北京儿人』と答えた人がいました。一発で、地方出身だと
 ばれました」、と運転手。
確かに、「北京」は「北京」としか発音しないですよね。


18年、北京で暮らしても、こういう微妙なところは
なかなか身に着けることができません。


本日の運転手先生、サンキューです!