広〜い北京的大街

日本から友達が来たので、皆で集まって夕食会を開くことになりました。
場所は平安大街の中腹辺り。
地下鉄・百万荘を出て、東へ一キロほどのところ。
駅を出れば、真正面に光っている
梅蘭芳大劇院」の立派な気勢に圧倒され、見とれてしまいました。
昨年末にオープンし、杮落としのステージも開かれ、
私も早く一度は見に行きたいと思っています。

さて、その神々しい劇場を過ぎ、その後は散歩するには、
寂しい過ぎるストリートが続いていました。
車に乗っていれば、きっとこのような感想がないと思います。
しかし、とくにかく大通りの幅が広い、道もまっすぐで立派、
両側は整然とした建物で綺麗。
けど、何かが少ない。
雑踏さと人間くささです。
道草が食えるような小さな売店や喫茶店もなければ、
ベンチも背もたれできる街路樹もない。
レストランがあるにせよ、点と点でしかないようなものです。
雑踏と人間くささがあるからこそ、町が生きてくる。
寒くはない北京の広い大通りを歩きながら、
ふっとそんなことを思いました。