奥林匹克公園のMy楽しみ方

中国では、今日は中秋節の日です。夜、突然雨が降り出しました。
幸い、しばらくしてから降り止み、お月見には影響はありませんでした。
昔から中秋節は、家族団らんの日ですが、
両親の傍に帰れない自分は、電話で挨拶するしかありません。
それにしても、家族団らんして過ごす中秋節って、
数十年前のことになりそうです。寂しいことです…

国家体育館で行われた車椅子バスケの会場では、
カナダ代表は、「中秋節快楽!」の赤い横断幕を掲げて、
入場しました!!!嬉しかったです。
カナダチームは、先日の自転車競技では、
制服に「加拿大」と大きく漢字で書かれてありました。
親しみを感じます。


オーストラリア、アメリカから、スポーツを本当に心から楽しむ
ファンの皆さんも大勢来ています。
肌の色を超え、人類全体が同じルールでゲームできるようにする、
また、スポーツの楽しみ方まで手本を示してくれる、
西洋文明の力強さは看過できないと改めてそう思いました。


さて、今晩、2個目の試合は、カナダとアメリカの対決でした。
両方に凄まじい応援の声が響き渡りました。
見事なプレーをした人に、満場一致で大きな歓声と拍手があがりました。
観客というのは、心から見事なプレーを期待しに、
来場したのだとつくづく思いました。


ちなみに、オリンピック公園はいつ行っても楽しいです♪
もちろん、聖火が赤々と燃えている今だからこその楽しみ方もあります。


五輪の時と比べると、あの人ごみがうそのように消えました。
気温もだいぶ涼しくなり、もの寂しい秋の気配を感じました。
広々とした広場で、ゆっくり歩くことができましたので、
前回はよく見られなかった景色をゆっくり眺めることができました。
人が多くないオリンピック公園はやはり寂しいです。
とは言いながらも、お祭りは本当に、いよいよ幕が正式に閉じます。
忘れられない、Wonderfulな今夏の北京でした。


チョウつまらないことですが、
試合の入場券を持つと、バスと地下鉄は乗り放題になります!!!
とりわけ、オリンピック公園駅から乗る時は、
チケットの入札さえ必要なく、全員、そのまま来た電車に乗れます。
なんだか、チョウ得した気分です。
ユートピア共産主義がこれで実現したと錯覚が起こるほどです。
よっぽど、自分がけち根性のようです。



■■■
旗手を務めていた義足の走り高跳び・鈴木選手は惜しくも4位だったそうです。
コーチの福間先生が自腹で、応援しに来ました。
昨日の午後は、練習場で練習している鈴木選手を指導しに入りたかったですけど、
入場するチケットがなく、困っていたことを聞きました。
その後、どうなっていたのか。
しかし、中国人のセンスからでは、考えられないことです。
鈴木選手は、金を目指して北京にやってきたと聞いています。
気を落とさずに、今後も引き続き頑張ってください。


福間先生に聞いた話では、中国人高飛び選手の侯斌選手の跳び方を見て、
ヒントになったものをトレーニングに入れたそうです。
北京でこそ、その成果を発揮してもらいたい、と期待していましたが、
期待どおりに行かないのがスポーツの残酷さなのです。
しかし、鈴木選手にとっては、三回目のパラリンピックになる今回は、
自分としては、最高の記録を出したし、順位もこれまでの2大会の6位から
4位になったので、進歩を素直に喜べばよいのではと思います。


後少しのところで、乗り越えられなかったのは、
かなり、心理的な戦いもあったかもしれません。
甲府ゆかりの鈴木選手、今後も健闘を祈っています。