観劇:《一切就此完结》

人芸小劇場で行われた新劇『The End of Everything Ever』、
中国語訳題《一切就此完结》。


Edinburgh Fringe Festivalから北京に来た四部作の最後の作品でした。
ナチス統治下のドイツ、
ユダヤ人児童1万人をイギリスに疎開した歴史を背景に、
6歳のユダヤ人の女の子・アガタさんの視点から語られていました。
戦争が終わり、1949年、17歳になったアガタさんは
再び家族5人で済んでいた家に戻ると、廃墟しか残っておらず、
家族全員がもういないところで、ステージが暗転し、芝居が終わりました。


歴史の描き方にたいへん印象に残り、 
悲惨な歴史を淡々と、間接的に再現しています。
家族の喧嘩や見知らぬ人の優しさ、
悲惨な歴史を描写しながらも、笑いが途絶えない芝居でもありました。
むしろタイトルに深い怒りと訴えをこめていように思いました。
人間はものに対する考え方の違いにより、全然異なる芸術が生まれると
感心しました。


参照ページ
http://www.dublintheatrefestival.com/programme/display.asp?EventID=261