つばめのスVol.39アップ 立冬の行事

怠けています。
久しぶりのアップです。
http://japanese.cri.cn/1041/2009/11/16/1s150340.htm

年末も近づいてきました。そろそろ新しいトピックスで企画をしないと。
楽しいおしゃべりを目指したいです。
今後ともよろしくお願いいたします。


17日夜、自転車で帰宅すると、道端や辻口で
紙銭をもやしていた人をたくさん見かけました。
道端で、燃やした跡もたくさん見ました。

燃え殻を囲むように、白いチョークで輪が描かれているのも見ました。

年に一度の「送寒衣」(なくなった先祖に冬の服を届ける)の節句
自分の先祖や家族に届けた服は無縁仏さんたちに奪われないよう砦のように輪を描くのです。まじないのようなものです。
都会のコンクリートの路面は紙銭とは似合わない。
かなり異様に感じることも事実です。
しかし、信仰心の薄い都会生活の中で、
毎年、立冬が過ぎると、
執拗なぐらいにこの習慣をやり続ける人がいることに
ちょっぴり感動しました。


燃やしたただの紙銭ではなく、
亡くなった親族への深い思いだと思います。
いつかは誰もが直面する親族の死。
拒むことはできないが、
せめて彼らが生きていたことだけは忘れたくはない。
ほのかな炎に照らされた一人一人の真剣な顔には
その深い思いが読み取れるように見えました。
その思いを表現することが一時禁じられた時代があっただけに、
時の流転に遮断されることなく、
その行動が続けられてきたことは、すごい力だと思いました。
何故なら、死を軽視する社会は
生きることも尊重していないように思うからです。