ボルボの買収について

今日のビッグニュースは中国の民営自動車メーカー「吉利」社によるスウェーデンの豪華ブランド「ボルボ」の完全買収。

このことの象徴的な意義に喜びを感じ、雄たけびを上げた論調もあれば↓
http://www.geely.com/news/newscenter/plbk/30619.html

冷静に見つめている声もあります。ここのブログにはうがった見方が掲載されています↓
http://bczc.blogspot.com/2010/03/blog-post_29.html


タイトル:吉利のボルボ買収、勝者はゴールドマンサックス
金融危機でも好業績を保った大手投資銀行のG社の斡旋があり、わずか4ヶ月で成立した買収契約。
当事者の一方は2008年に15億ドル(105億元)の赤字が出たV社、もう一方は年間利益10億元のJ社。
さらに言えば、片方は「世界で最も安全な車」を作ることを目指す豪華ブランド、もう片方は「車とはソファーに4つの車輪を付けたもの」と断言した低価格を売りにした新米民営企業。


ブロガーの観点では、G社は本意は車ではなく、中国の地場ブランドの民族自動車産業の発展に貢献したい気持ちもさらさらなく、何よりも金儲けです。09年9月末にもG社は3.3億ドルを出資して、J社の15%の株を買取。今回の買収案が成功してから、G社は出口を見つけ、さっさと資金を撤退するでしょう。

一方、J社が買収に必要な巨資は当然、中国の銀行からの融資に頼ります。規模があまりにも大きいため、結果的にJ社が銀行を「拉致」して、同じ運命の船に乗せてしまう。不良債権にならないよう、資金救済を継続していく。

最終的に、
1)J社はどうにもならなくなり、Vをあきらめ、買収で手に入れた製造基地や銀行の融資で自らのブランドの製造に専念する;
2)V社の経営建て直しの失敗によりJ社も同じ運命をたどる」のどちらの結果になるだろう、という見方を示しました。


ほか↓
http://jp1.chinabroadcast.cn/918/2010/03/30/147s156535.htm