【転送】東京の友人からのメール2通(中国人留学生の今の心境+原子

東京にいる鄭先輩からのメールに、今の心境が綴られています。無断ではありますが、情報として転載させていただきます。

                  ◆◆◆

 13日、中国国内の雑誌の取材協力要請をもらい、再び広島から東京に向かい、14日の月曜日東京都内を一日をぐるっと回って、多くの日本人を対象に街頭取材しました。多くの人々が新宿駅近くで募金活動を行い、そして「不良」かつ怖い恰好をするお兄さんたちも進んでカンパする光景を目の当たりにすると、胸が暖かい。9マグニチュートの大震災からすると、予想以上の落ち着いた状況だというのが、中国からの記者たちが口を揃えての感想です。

  記者たちは、一般市民、共同通信者のベテラン記者に対して原発について質問をしたが、ほとんどの回答は、不安はあるが、政府の対応に不満があるが、概ね政府の対応をプラス的に評価する。面白いのは、中国記者からの以下の二つの質問がいかにも日中両国の社会的、政治的土壌の相違を表しています。「日本政府が今回の原発事故について、情報操作や情報隠蔽をしていることはあると思うか」「日本のマスメディアがすべての情報を随時公開すると、かえって民衆の不安気分を煽るのではないか」との二つ。それに対する、共同通信社の日本人記者は「考えられない、菅政権がそんなことをやっちゃう、政治自殺になるし、マスメディアがきちんと監督しているから、操作の余地がない」、「逆に情報を正確に、冷静に公開しないと、情報不足の状態にある人々がパニック状態に陥りやすいから」と回答しました。

  中国の記者たちから、現在の中国国内のマスメディアはややセンセーションナル的に報道する傾向があるという話を聞きました。自分なりの推測としては、それが日本にいる多くの中国人は中国の友人、親戚から帰国避難を強力に勧められることに繋がっているのではないでしょう。実際、私の場合、親戚から連絡を受けたたび、不安感が煽られた覚えがあります。その時、私は自分の判断ではまだそういう危機一髪の段階に遥かになっていない、必要でしたら、もちろん検討しますと、親戚らの不安鎮火に努めます。

 

  確かに今は緊急状態にあります。緊急状態にあるこそ、通常ではあり得ない行動パターンに出る可能性が高い。12日の日に、複数の友人からのチェーンメールをもらいました。もらった瞬間は何も深く考えずに、とにかく可能の限り関東圏在住の友人に転送することにしました。ある友人から、彼のところに届いた1通目のメール(コスモ石油)がチェーンメールだと指摘されました。しばらくしてから、「これが本当です」と称して、同じ友人から2通目のメールを送られました。自分は、何も疑わずに第2ラウンドの大量送信を開始しました。1時間以上続いた第2ラウンドの送信作業が県警の友人から「チェーンメールだよ」との一喝によって打ち切られた時点は、すでに目がくらくらの状態でした。新幹線を降りて、妻のところでネットで確認できたら、やっと自分がチェーンメールに翻弄された経緯が分かり、今度は火を消すことに奔走しました。こんなバカの僕を思い切って笑ってください。

  未曾有の事態ですから、どう対処すれば良いか、自分がとやかく意見を述べられる立場ではないが、ただ自分の経験からあえて一つを言わせていただくと、隣近所の人間同士に声をかけてみてはいかが?メールや電話で友人と相談することがもちろん大事ですが、お互いの住む地域が違うことから、相互の具体的事情が把握しきれず、結局一般論的な助言のレベルに留まりがちです。すぐ隣の住民と話を掛け合うことは、情報共有と安心感にとても大事だと思います。

  しばらくの間、関東圏は停電による生活上の不便、さらに原発事故の解決状況により、心理的不安が続くでしょう。地震津波で亡くなられた方々のことを思うと、同じ自分がまだ生きていることが、とてもラッキーと思います。いまの自分があのとてつもない津波から生き残れた人間のつもりで、今後の一日一日を大事にして生きたい。というのが、今の心境です。


原発事故についての情報リンク】
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=956
もしアクセスしにくい場合、Googleで「サイエンス・メディア・センター」で検索をかけてみてください。

 東京にいる友人から転送されてきたメールです。
 一人でも多くの方が情報を知ってもらいたく、ここで転載させていただきます。よろしくお願いいたします。
 
> 今回の災害は、単なる地震津波による「破壊・流出」(それだって未曽有のことですが) だけではなく、原発破壊を伴っていることが大問題なのですね。「原発」については、文科系の私がいくらTVやラジに耳を傾けていても、理解不能でありまして疑問は膨らむばかり。
> アナウンサーやコメンテーターたちの繰り返す稚拙な質問に、なんども応答する関係者が気の毒にさえ感じます。それでも疑問は少しも解決されません。被災地に肉親・知人などがおありの方々の お気持は察するにあまりあります。

> 情報リンクを教えてくれた友人は、東大の専門家仲間から教えてもらったとのこと。いわゆる「流言飛語」からは遠いものです。現時点では一番信頼のおける、素人にも分かりやすいとおすすめです。私には難しいところもあり、ちょっと長いのですが、皆様には問題ないと思いますのでお送りします。
>
> これを読んで「原発」に関するもろもろの情報は十分と思います、右往左往する必要はありません。ただ時間的な経過でこれもどんどん古くなりますが※、随時更新してくれるようです。

> ※文中に「格納容器」は大丈夫なようです、などの表現あり。現時点ではこれもすでに危険なようですが。情報は腐ってしまっては意味ないので、あまり熟考せずともかく友人・知人・先輩にお送りする次第。ご迷惑になったら深くお詫びいたします。川口翠子。

> ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
> サイエンス・メディア・センターという独立行政法人の下部機構が、
> 専門家にとっても正確な情報を収集、見地を発信することが難しい中、
> 現時点でできうる限り科学的に適切な情報を「随時更新」しながら発信
> している「サイト」だそうです。
>
> 東京大学理学系研究科の早野龍五教授を中心に、「東大原子力系卒
> 業生および有志協力チーム」の匿名学生たちがQ&Aでわかりやすくまと
> めています。それによれば東京はまず大丈夫という感じです。
>
> 情報サイトの新バージョンは下記です。
> http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=956