CCTV 東日本大震災1ヶ月特別番組

 3夜連続のCCTVの特別企画がスタートしました。とりあえず、今朝、私が最後の通訳当番を終えまして、今、ゆっくり、自宅でテレビを見ています。
 夜は9時半から、2時間半続く特別報道です。
 これまでの1ヶ月間のことを振り返り、こみ上げる感情をさらに盛り上げていくような叙情的な音楽に載せて映像が再現されています。
 「四川大地震の報道の手法と同じです」と驚きを隠さない中国人のジャーナリストの知人もいますが、それだけ、この大地震の報道を重視しています。
 岩手、仙台、茨城、福島など各地に散らばっている記者の現場リポートに東京特派員との実況中継、
 避難所で生活していて、漁業従事者の方のインタビュー、
 また電話でインタビューした方には
 東洋学園大学教授 朱建栄さん、
 ジャーナリスト  莫邦富さん、
 共同通信政治部記者 斉藤真さん(中国語でインタビューに応じる、カメラ付き)
 福島大学名誉教授 藤村俊郎さん、
 富士通主任研究員 金堅敏さん

 また、スタジオには原子力の専門家・郁氏、日本問題の専門家・高洪氏などに来てもらいました。
 郁氏は「起きた悪いケースは全部起きている。ただ、状況は依然と厳しい」という見方をしており、ただ、「現在のところ、放出された放射線はチェルノベイリの10分の1」と見ています。一番知りたいことは「冷却システムがいつ回復できるのか」と言っていました。

 とにかく気合がとても伝わる企画でした。
 夕方のM7.0の余震を体感したCCTVのベテラン女性記者は「朝6時半、東京で地震に揺られて目が覚め、夜になるまで30回以上も余震が起きている。もう今、一刻も早く仕事を終えて、家に帰りたいというのが本当の心境です」とマイクに向かって弱音を吐きました。
 気持ちがとても良く分かります。「どれだけ、現地を暮らす人々が不安でいるのか、想像はできると思います」
 
 ゆれ続けているような日本列島、皆様のご無事を祈っています。