星光现场*站起来*

楽しいライブでした。
いや、「楽しい」という言葉はライブの主旨に相応しくなかったかもしれません。
ガンに患ったロック音楽のベテラン・レコーディングエンジニア・Dさんのための
チャリティーコンサートでした。


出演アーティストは唐朝、鄢豹、零点、轮回、天堂、艳。
AGAINの元ボーカル・呉桐もステージを盛り上げに来てくれました。


中には、時間を昔のままに封じ込める不思議な力に長けているバンドもあれば、
個人的には初めて見た「艶」の大のファンになりました。
女性ボーカルにギター、ベースとドラムの四人構成。
ビジュアルも声もメロディーもセンスも呼吸の良さも抜群でした。
光り輝く若さと王瀾の熟練したドラムの融合で、本当に良い音楽でした。


黒豹の昔の歌はやはり良かったね。感情表現の仕方は北京の若者らしくて、
つんとしていて、とにかく率直だったところが良かったです。
零点はロック精神の裏切り者だと批判が多いけれど、
音楽のプロとして、バンド全体もとても安定感のある演奏で、
彼らのライブ現場の魅力を見直しました。
輪回(AGAIN)は大丈夫かな。
どんな音楽をやろうとしているのか、あまり伝わらなかったのがもったいなかったです。
ある一定の年になると、年相応に振舞わなくちゃならないという変な使命感が出るのかな。
リラックスして音楽を楽しめばよかったのに。
その点、「艶」が素晴らしかったと思います。


一番目に登場した天堂にはもうしわけないことをしました。
遅れて行ったため、何も感想がいえません。
また次回チャンスがあればしっかり見てみます。


唐朝のギター・老五は一番かわいい人でした。
子どものような無邪気な笑顔と音楽への無心さが忘れられません。


音楽とは時間を引き止めるためのスイッチのようで、
過ぎ去った昔の記憶が流れてくる音符の中で蘇り、
一瞬にして過去を今の自分に無限に近い距離に引き寄せることができます。
そういう意味で、ミュージシャンは年をとりますけど、
聞く心さえ年をとっていなければ、
音楽はいつになっても歳を取ることはありません。
中国ではロックはかつて、反逆心に燃えている若者とイメージされていましたが、
約20年の歳月の流れた今、北京のロックステージには、
味わいのある中年たちが立つようになりました。
何だか何ともいえない安心感を覚えます。
確かにこの時代と共に行き、そして、この時代を共に生きている人たちが
大勢いると実感が湧いてきます。


さてさて、ついでに宣伝を。
今月の「星光現場」、盛りだくさんのプログラムで賑やかそうですよ!
地下鉄(雍和宮)からも徒歩5分ほどで、便利です。
北京に来たら、一度はぜひこちらのほうへ♪
www.thestarlive.com


帰りはうっかりしてトイレの中に携帯を落としてしまいましたあ〜〜〜
携帯にとっては、これで3回目。
「もううんざりだよ」と言っているようにも見えるが、
「水分がほしいのよと。エステに通いたい」というふうにも見えました…
それにしても暖房が切れて、乾かすのに一苦労かかります…

タンタンさん、なみちゃん、ありがとう!