水立方、拝見してきた

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http://japanese.cri.cn/81/2008/03/05/1@113391.htm


長蛇の列に入って、水泳の飛び込みのテスト大会のチケットが買えた時、どきどき、わくわくしました。愛称「水立方」と呼ばれている国家水泳センターに、これでやっと入ることができる。飛び込みの競技をこの目で見るのも初めてですし、目をつぶれば、一足先にオリンピックのムードが味えるに違いない。何だって、あの四環線沿いに立つ真四角直方形の建物の中がどうなっているのか、前からずっと気になっている。

 澄み渡る青空の日。金曜日の午前とはいい、人がいっぱいでした。小さなお子さん連れの母親たちも多かったです。チケットが買えず、入り口まで行き、「一目だけでも中をのぞかせてください」と食い下がる地方からの観光客もいました。
 燦燦たる太陽の日差しを受けて、きらきらとフィルムの膜が光っています。何だか、この世の建物とはとても思えません。宇宙の来客にでも会いに行く気分になりました。



 外だけでなく、中もイメージ通りの幻想的な空間。透き通っていて、ピュアな印象。遊び心がいたるところで見られ、会場を取り囲むガラスの壁に、H2Oのデザインがいっぱい施されていました。ついつい、大小それぞれ異なるOの丸い形を通して、中をのぞきたくなりました。色使いのほうも爽やかで、キーワードにしている「水」の特色が存分に発揮されています。また、中国の建物や公共施設でめったに見ない「飲水所」もあり、ありがたく思っています。

 一階のロビーから東のほうを眺めば、メーンスタジアムの鳥の巣がまるで、借景のように、ガラスの扉の外にたちはだかっています。すごい迫力です。図太い鉄筋の枠組みの隙間を通して、真っ赤な座席シートがはっきりと見えました。早く、「鳥の巣」にも入ってみたい…
 
バリアフリーの考えが浸透し、各エリアに車椅子の来場者のための特別座席が設置されてあり、そのためか、車椅子の観客も数多く見ました。微笑みの耐えない丁寧なボランティアたちは、五輪の花になるに違いありません。感心しながら、根気良く来場者を誘導している彼らの姿を今回も眺めました。




 不足している点は?少し蒸し暑く感じたこと、かな?建物全体がフィルムに覆われているため、窓がありません。しかも、透明なだけ、光と熱の恵みを百パーセント受けています。ひょっとしたら、夏のときは、温度調節が難しい点になるかもしれません。また、観客用の入り口までは道のりが遠かったこと。幸い、地下鉄の駅らしき工事現場が脇にあり、きっと正式開催の時は、この点、心配無用になるかと思います。
次回は4月16日から20日のシンクロの大会です。井村中国、応援しています!!!