聖なる火が点された

ギリシャオリンピアでの採火式は、北京時間夕方5時に無事開かれました。
仕事で昼間はずっと出かけていたので、実際に見たのは夜の再放送でした。


たいへん感動しました。
トーチに火が点され、
女性祭司が祈りの言葉を発し、
厳かな言葉で、北京を祝福してくれました。
中国とギリシャの距離がと限りなく近くなったと実感したひと時でした。
胸がつまり、目かしらが熱くなりました。
北京は世界から祝福されている。
その祝福の声がしっかりと北京まで届いている。
本当にすばらしいことだと思います。
世の中には、平和で、普遍的な価値観というものが確かにあると思います。
今の中国は、それらを尊重すると世界に向かって宣言しました。


普段は信仰や宗教とかけ離れた生活をしています。
しかし、信仰(太陽、風など自然物)があることのすばらしさを
今日の中継を見て、実感しました。
「これからの世の中をどんどんよくしていきたい」。
世界中の人がみな、このような気持ちを抱いているならば、
どんなに素敵なことでしょう。


オリンピックの開催には、スポーツのみならば、
世の中の人々の平和への憧れという大きな夢が託されています。

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翌朝、知ったことですが、私は再放送を見て感動した際に、
中国のカメラは見たくないシーンをシャットアウトして、
務めて平穏無事に事を運んだと放送をしていました。
めでたいお祝いの席で、縁起の悪いものを見せたくない気持ちは
良く分かる。しかし、そのような神経質な気配りのお陰で、
世界の他の国の人と話をする時、共通の土台で話ができなくなる恐れが出ています。
そうして、得したものよりも、損した部分が大きいと思います。
それに、世の中は、そもそも色んな考えを持ついる人で成り立っていること。
このような認識を持つことは、子どもの教育の上にも必要なことだと思います。