東京駅での忘れ物

日本出張中。


ぽかぽかのさくら陽気の日。
岩倉のすみよさまの「招待所」で気持ちいい太陽を浴びていた時、
「速達です」とノットされて、私宛の小包が届きました。
東京駅からの着払いで、忘れた手帳が届けられてきました。


2日の朝、突然、知らない番号から電話が入りました。
北京の雑誌社の知人が同じく、
出張で、突然東京に来ていることが分かりました。


連絡事項もあり、携帯電話はあいにく電源が切れそうなので、
公衆電話を使うことにしました。
その日は昼過ぎにほんとに久しぶりの京都へ行く予定でした。
そうこうしているうちに、手帳を電話機の上に置き忘れたままにしました。
翌日、だめもとで東京駅の忘れ物センターに問い合わせてみました。


これこれと特徴を話し、巻末に自分の名前が書いてある、と紹介しました。
「少々お待ちください」。
しばらくして、信じられない答えが聞こえてきました。
「ありましたよ」!!!
そして、「今から、番号を言いますので、それを控えてください。465番です」。
その日、465番目に発信した忘れ物だったそうです。


2006年の統計では、東京駅は毎日、382,242人の乗車客が利用していて、
いつ行っても旅客でごった返し状態なので、そんな中でも、
たかが黒いメモ帳1冊でも、すぐに出てくるとは、
感動しまくりました。
率直に、感動した気持ちを電話の向こうに伝え、
「毎日何件ぐらい忘れ物がありますか」とついでに聞いてみました。
答えは「千件ほど」、しかし、私みたいに探す人が少数なので、
大部分は忘れた主の手元には戻れないずに、飯田橋の忘れ物センターに集まるようです。


電話で教えてくれた通り、京都駅のお忘れ物センターへ小包の発送をお願いしました。
光栄にも、名古屋から駆けつけてくださった美人ママの同伴で手続きをしにいきました。
同じく、感動しまくった私を見て、美人ママはそんなに感謝しなくても良いような顔をして、
「JRの仕事の一部で、お客様サービスの一部ですから」とおっしゃいました。
京都のお忘れ物センターでさらに驚いたことは、
スタッフの若い女性は流暢な英語で外国人客と話しをしていました。


ところで、さっそく速達で送ってくれたことはたいへん有難かったですが、
送料はもちろん着払いで、料金はなんと「980円」でした。
普通の宅急便よりも高いとは。
もう二度とこんなどじを踏むものかと思いを改めてました。