地震直後の映像&臥龍滞在者の“安否確認”

北京は晴れ、気温は24〜11℃、過ごしやすい一日でした。
被災地の気候も良好のようで、救助に適しているらしいです。
ただし、一方では、晴れにより気温が上がり、
傷口が炎症を起こしやすくなり、また、死体が腐るスピードも早くなったため、
一部のエリアでは人々はマスクをするようになっているようです。


一方、社会各界から寄付金や物資が送られています。
また、日本からは人的援助も受け入れられるようになったので、
喜ばしいことです。



本日夕方現在、地震による死者は5万人を超えるだろうと
中国のメディアは初めてこのように報じました。
すでに、「72時間の壁」も過ぎたし、厳しい状況が続いています。


以下は、きわめて自己中心にですが、今日の流れを振り返ったものです。


▲▽ホットしたこと▲▽
何より、朝からテレビを見れば少しはほっとしたことは、
着々と被災地の全域で援助が展開されたようです。
ブン川に入るための道路が復旧され、通信も徐々に回復しています。
ただし、都江堰市の被害が大きいため、
復旧された道路は西側から入る道で、成都から物資を運搬する時、
遠回りしなければならず、総長700キロ以上にも達するようです。


もう一つ、少しほっとした情報は、
震災直後、2日ほど外部との連絡がすべて途絶えたブン川県の県城では、
被災状況は予想していたものより少しは増しだったことです。
「断層はブン川県城からはまだ30キロがあるからだ」と関係者が分析しています。


さらに、大地震の発生を受けて、安徽省合肥市の小学校は
全校生徒2300人が参加する防災訓練をし始めたことも良い動きだと思います。
中国人は様々な教訓をもっと生かす必要があると思います。
また、震災で助かった小学生は助かった理由について、
「前の日のレッスンで、地震が起きた時、部屋の隅で隠れるようにと
 教わったばかりだ」と語り、教育の効果が見直されています。
CCTVの番組に出演した専門家は、「教育部はここ数年、防災を授業の一環にした
ことを高く評価し、感謝したい」という。


▲▽ストーリー&安否確認開始
今日から少しずつ生き残った被災者たちが電波で語り始め、
様々な物語が知られるようになりました。


■□「一人でも多くの生徒を救出したい」と頑張っていた
   女性教師が、13人目の生徒を廃墟から出したから、
   再度くずれた建物の下敷きになりました…


□■パラシュート部隊として臥龍に入ったレスキュー隊員は、
  現地の人からは、ずっしりと名前と電話番号の書いた紙が渡され、
  「家族たちに無事であることを知らせてほしい人たちだ」と言われました。
  CCTVのスタッフは28の電話にすべて電話してみましたが、
  通じたのはわずか5人でした。
  一般の人の安否確認はテレビで伝えたのは初めてだったのではないでしょうか。
  今後も頑張ってほしいです
  (臥龍の電話線路はまだ通じていなかった)。


▲▽疑問、「これはひどい!」▲▽
中央人民放送(ラジオ)も24時間体制で震災状況を伝えています。
今日は、タクシーに乗ったついでに、少し聞かせてもらいました。
現場からのリポートがかなり多く、リアリティがある放送でした。
しかし、聞いているうちに、聞きに耐えないことが発生しました。
ちょうど、50時間ほど瓦礫のしたで下敷きになっているお年寄り
を救助するシーンを中継していたところでした。
救助隊の隊長と電話が繋いだようです。一通り取材が終わった後、
スタジオにいる女性アナーから、恐ろしいとしか言いようのようないことを言われました。
 「この度は、私たちは被災民に向けて、ジングルを作った。
(瓦礫の下にいる方には聞いていただけないので)、あなたに代わりに聞いて
 いただき、彼に伝えてもらい励ましていただきたい。」


まったく、気違いの言うこととしか思えない。
あなたの作ったジングルを何だと思っている?
レスキュー作業をやっている最中の人に向かって、
どうしてこんな非常識なことを要求できる。
いくら、愛の心をこめて作ったジングルと言っても、
レスキューほど大事なことはないはず。
おまけに、女子アナのゆったりした、長い説明が終わった後、
「では、聞いていただきたいですが、いかがでしょうか」と
礼儀正しそうなふりをして聞いてみました。
しかし、電話の向こうはそれどころではないようだ。
「なに?今、何話してました?電波の状況が悪くて、よく聞こえませんでした」。
すると、我慢できない同じ説明がもう一度されました。
強引な要請ももう一度聞こえ、流れてきたのはBGMに乗せての
スタジオで収録したおたけび調の男子アナウンサーの言葉。。。
ふざけていることを真剣にやっているとしか思えませんでした。

いくら何でも、これはひどかったです。


▲▽インパクト▲▽
テレビで、衝撃的な映像は2本見るチャンスがありました。


成都市在住のペルー人の観光客が、
 青城山を見学したとき、突然、地震がおきした。
 手の中にもっていたDVで目の前の様子を撮影しました。
 山が爆発するシーンをよくも落ち着いた動きで、ビデオに収めたのですね。
 無事、脱出できて何よりです。

②ブン川の地元テレビ局の方は、ブン川で地震が起きてから10分後に
 貴重な映像を撮影しました。
 人々は広場に集まり、地震爆発後の埃で
 どの人も顔色に泥がかぶっています。
 緊急事態時にもかかわらず、しっかりとペットのワンチャンを抱っこしている女性がいました。
 しばらくしてから、市民たちは行列して山のてっぺんに向かって、
 秩序だって、徒歩行進し出ました。
 山ろくの彼らの家は、煙に包まれつつあります。
 泣き声はなく、冷静に、秩序だって移動していたところが
 印象的でした。
 

■■■正午に友人・文さんの友達、綿陽にお住まいの葉さんにお話を聞きました。
 綿陽市街地の市民は落ち着いているようですが、体育館には北川など
 被災の大きい場所からの避難民を収容しています。
 市民たちはボランティアとして、これらの人たちの手当てや救助をしているようです。
 ↓
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000080-scn-cn


■朝1:30  CCTV-1と「新聞」チャンネルの生放送が打ち切りになりました。
震災関連(レスキューなど)の収録番組は継続しています。
四川衛星テレビは震災発生後、24時間体制で生放送は続けています。
お疲れ様です!