雨の大連+Home Inn

北京  曇り24〜17度
大連  雨 ひんやりしています


出張で大連に来ています。
宿はインターネットで探した「如家」(Home Inn)
会社の宿泊基準に合わせて、一泊300元以下で探してみると、
出てきたビジネスホテルです。
中国国内では真っ先にビジネスホテルのビジネスを始めた会社。
インターネットの無料接続が魅力。


北京では、如家はやや離れた場所にあるというイメージがあるが、
大連ではなんとど真ん中の人民路。
店構えもロビーも広々としていて、
部屋の中もひろ〜いです。
普通のホテルに比べたら、狭いかもしれないが、
無駄なスペースがなくて、使い勝手が良くて、気に入りました。


インターネット接続Lanケーブルのそばは、
本が置かれていました。
《如家博客大赛博客文选》
《7秒钟战线拟自己》
《拟值得成为最优秀的》
《中国式商道》
ビジネスマンの好きそうな本ばかりです。


8階建て。エレベーターは一台しかなく、スピードも遅かったので、
階段を使って降りると、なんと2階には、
「六本木」と題したナイトクラブまであることを発見。
さすが日本人が多い大連だと思いました。
それにしても、人民路の如家はビジネスホテル兼娯楽ホテルの色合いもあるようで、
面白かったです。
しかし、制服姿のガードマンが暇そうに立っていたのが
かわいそうでした。
立つことだけで仕事になる、こういう仕事はやはり辛いのではと思います。


服務員の話では、大連では「如家」は全部で4軒あり、
一軒目は05年下半期の天津街、
人民路では06年にオープンしたとのこと。


また、道を挟んで、如家の対面はなんと、
「ギョウザの王将」ではないか。
夕食にさっそく利用しました。
こちらも広い。椅子の席だけで50以上あり、
掘りコタツのようになった座敷は20席ほどあります。
地元の親子連れや恋人組もいましたが、
日本人客も何組見かけました。


ここも大連風なアレンジメントがあり、
店の入り口に水槽が置かれてあり、
魚や貝が泳いでいました。
メニューには地元産の海鮮がおいてある。
ほしい量に応じて、重さを図って調理してくれる。
大連の飲食店なら、良く見かけるやり方です。
現地に見合った形で展開しているところに、関心しました。


■本日の北京空港


さて、今日は、大地震が起きてから、初めての出張でした。
本日は、懐かしい第二ターミナルを利用しました。
東京ドームの29倍があるT3がオープンしたので、
T2はきっとがらがらで、余裕じゃないかと思っていました。
しかし、大間違いでした。
ちっとも人が少ない感じがありません。
T3ができる前まで、一体、
どのように裁いていたのかが、理解できませんでした。
しかし、それでも、滑走路に入る前、
離陸を待つ飛行機は長蛇の列ができ、
バスのように少しずつ移動して、順番待ちしていました。
結果的に一時間ほど待たされました。
待っている間に、空がどんどん澱んだ色になりました。


北京空港のセキュリティチェックの厳しいこと。
ガスが空っぽになったライターを記念に荷物にいれてよいかどうか、
乗客とスタッフの間でおおもめしていました。
私の場合は、新聞の切り抜き用の小さなカッターがひっかかり、


「刃の部分を抜けば、持込は可能です」。
作業員から提言が出されました。
「困ります。カッターじゃなくなりますから」。
どうしてそのような発想があったか、想像力が豊かとしか言いようがありません。
洗顔用のチューブも120Gと大きさが大きかったから、
だめだと言われ、
再度、チェックイン手続きをし、荷物を預けて事を済ませました。


■飛行機で読んだある記事


昨日はある取材で、「中国の社会はいま、一番必要なものは
「誠信」(誠実さ、信頼性)だ」というゲストの方の話がたいへん印象に残りました。
そんな中、今日、さっそく、ある記事を読んで、ショックを受けました。


黒龍江省のある国家食糧備蓄倉庫に指定された食糧倉庫では、
総責任者から一般スタッフまで、“全員参加”型の
食糧盗難事件が発覚されたとのことです。
その記事によりますと、当該食糧倉庫は東北の穀倉地帯(三江平野)にあり、
総額115万トンの備蓄能力を持っているが、最近は35万トン前後の規模を維持しています。
http://www.thebeijingnews.com/news/deep/2008/06-16/018@083953.htm


食糧を盗む手口は三つあると記されています。
?古くなった食糧を売りさばいた後、空っぽになった
 倉庫を地元農家に貸し出す。
 このやり方の「良さ」は、指導者が視察に入っていても、
 見た目、倉庫いっぱいの食糧が見られることです。
?公然と運び出す。
 トラックが来ると、凄まじいスピードで米をトラックに積み、
 運ばれていく。
 位の低い人は夜にやるが、真昼間やる人もいます。
 そういうわけで、地元の一般市民にとっては、
 食糧倉庫の関係者が食糧を盗んでいることは、
 みなが知っている「秘密」でもあります。
?欺瞞法。
 トラック1回分の食糧に対して、5回分入庫したと記録し、
 5回分のお金を支払う。
 この場合は、同じトラックがぐるぐる5回周り、
 電子はかりを通過する。


見ると、泣きたくなる記事です。
情けない…


食糧のことではないですが、
野生のトラの合成写真を公表して、
国から自然保護区に指定されることを狙っている
地方政府がありました。
この事件の取調べは去年下半期から始まり、
まだ結果が発表されません。
明らかに合成写真が判明された後も、
政府部門は調査中としか言わない。
どのような調査をしていたのか、早く公表してほしい。