大連スケッチ

今朝の大連は、お天気になりました。

HomeInn(如家)大連の朝食は12元。
食堂感覚(学食か社食)で食事できるところでした。
確かにいたるところに、「家の如し」のようなホスタビリティを感じさせます。
しかし、あまりにもの便利さに、
ふっと悲しいことに気づきました。
「如家」というより、ひょっとしたら、
自分の家、というか、理想としている家は
「如飯店」になってしまったのではないか…

  

大連の町はゼロからのスタートで、
わずか十年で、一躍ソフトウェアの町に成長してきました。
敬意を払います。
副市長がこの十年の歴史をつづった本、
『超越中国製造』の発刊式で、意外なことを明かしました。


「スタートは、決して格好いいことではなかった。
 仕方のないことだった。
 なぜかというと、製造業の外資企業は
 南に集中し、北方の都市の大連のことを、
 見向きもしてくれなかった。
 やむを得ず、南の発展モデルと異なる
 何かで切り開くしかなかったのだ」。


日本とも深いビジネスの連携関係を築けました。
聞く話では、日本のソフトウェアのアウトソーシング・ビジネスのうち、
6割以上が中国で委託している、中国国内の各都市においては、
後発陣の大連が、いまや上位5位にまで食い込んだようです。
日本語のできるソフトウェアの人材が豊富なことが大連の強みのようです。


さて、大連のソフトウェア会社の経営者の話です。
「スタート時点から、私たちは世界で、もっとも厳しいクライアント
 に出会った。それは日本人なのだ。
 プリントした紙が少しゆがんだだけで、
 やり直しを求めていた。
 中国人から見ると、問題にならなかった細やかな点について、
 完璧さを求めている。」
当時は理解できない部分が多かったようですが、
振り返ってみると、最初からそのような厳しいクライアントに
出会って良かったというニュアンスに聞こえました。

 
 
日本語の看板は多く見かける。強烈なものもありましたが…

大連の町、思った以上に日本語の看板が多かったです。
いつも東北に来ると、フランクで、人々が付き合いやすいと思います。
ありがたいことです。
あと、敢えて愚痴を言いますと、
お料理にかける塩の量をもう少し減らすと良いかもしれません…


■ざっくばらん大連のイメージ

 
 
忘れかけた言葉が、地名が止めてくれた

 
こんなナンバープレート、初めて見ました…



この町には、趣のある建物が多い。
おばちゃん二人の雑談もこの雰囲気によく似合う