蜂巣劇場

10年ほど前に見てみたいと思っているお芝居を
やっと見に行ってきました。

初演が1999年。私が大学院を卒業した年でした。
もともとは世紀末に書いた台本でしたが、
新版では適度に書き替えています。
この9年間で、この芝居がたいへん成長して、
例えて言うならば、
赤ちゃんから立派な青年に成長し、成功を収め、
もしくは、どんぶらこ、どぶらんこと流れてきた桃から
生まれた桃太郎が、鬼退治をやり遂げたようなほどに
成長しました。
しかも、こんな立派な専用劇場(東直門)までできました。


コメディではないですが、
ユーモアたっぷりの演出と役者たちの見事な演技で
笑い転げながら鑑賞することができました。


演じたのは、今、20代の役者たちばかりですが、
ストーリーや引用した流行歌などが、
私が高校の時のものもあり、
20年も忘れたままの俗っぽいメロディーも
一瞬のうちに蘇り、歌詞までもそのまま思い出しました。


ステージは見る見る、くるぶしを覆うほどの深さの池になるなど、
演出に工夫が凝らされています。
饒舌なせりふも面白く、楽しませる芝居でした。