猪八戒が手にしているものは?
母国語だって、時折度忘れがあります。
ましてや外国語です。
今日も、オフィスの後の席から、こんな会話が聞こえました。
片方は中国人で、片方は専門家として来ていただいている日本人。
「すいません、クリスマスのおじさんはなんというでしたっけ?」
「あ〜 サンタさんです!」
という感じ…
サンターのことはしっかり覚えている私は、あきれてしまいました。
しかし、決して人のことが笑えられません。
つばめにも良く言えない単語がたくさんあります。
何故か、いつもうまくいえない言葉というのがありますよね。
聞いては分かっていても、自分がうまく言えないですよね。
例えば、シャンデリアとシャンゼリゼ、
例えば、エッグタルト(味は絶対忘れないのに、言葉が出てこない!)…
さて、今度は前の席からは「猪八戒が手に持っている道具のこと、
日本語で何と言うですか?」という質問があがりました。
まってよ。今回はどうやら高度の問題のようです。
中国語では、3歳児でもすぐに「九齿钉耙」だと答えられるのに。
しかし、日本語ではうまく言えません。
専門家の方も、「孫悟空のまでは皆良く知っているが、
猪八戒が手に持っているものまでは…」と戸惑いの表情。
インターネットで調べてみたら、
「熊手」という表現まで出ているのに驚きました。
ほかには、テイハ(钉耙の音読みみたい)、スキの説があります。
西遊記が日本でもたくさん読まれ、リメークされているけど、
猪八戒の手にしているものまで皆さん関心を持っていないようですね。
母国語で考えもせずにすらすら言える表現が、
外国語で考えても適切な言い方が思い浮かばない時は、
語彙の問題というよりは、文化の受け止め方の違いなのかもしれません。
つばめの