車の上にも三年 如厠問題

夕方、局構内の一こまです。
“流浪猫”や“流浪狗”と呼ばれている野良猫、野良犬がここ数年、北京でほんとに増えました。放送局の敷地内にも数多くいます。

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 全然違う話になります。私と同じく「つばめ」という名前で、日本に住んでいる友達とおしゃべりすることになりました。
 つばめさんは日本に住んでどのぐらい経つのか、20年以上になるかと思います。そんなつばめさんと最近増えつつある訪日中国人観光客のことについて雑談を始めました。


 「やっぱり一番の問題はトイレの使い方かな。中国では、トイレットペーパーをトイレに捨ててそのまま流すと、トイレが塞がってしまうので、家の中でも公共トイレでも、使った後の紙を入れるゴミ箱を置くところが多いけど、日本ではそんな箱、当然置いていないし、それに、自分が用を済ませた紙を人に見られるのがとんでもないことだと思われている。だから、中国人観光客が溢れる銀座では、お店のトイレの汚れがほんとにひどくなったようです。整理用ナプキンを入れるための小さな箱が置かれているけれど、すぐに一杯になるし、トイレの中が紙だらけになってしまう。そんなささやかな違いについて、ガイドさんが真っ先に説明しておけば、そんなに迷惑なことにならずに済むのに」とつばめさんは眉をひそめていました。
 そして、
 「日本人はお客が来ると、準備でとりわけ丁寧に掃除するのがトイレなのです。そういう習慣の源は小学校の時にさかのぼれるかもしれない。中国ではトイレは専門の清掃係りが掃除しているが、日本では生徒たちの当番で掃除されている。トイレ掃除がどれだけたいへんなことなのか、みな小学生の時から身をもって体験しているので、自然とトイレを使う時にも丁寧に使うよう心がけている」と付け加えて分析してくれました。
 なるほどです。

 中国人観光客、トイレの使い方で日本人に負けていられるか、メガフォンを持って呼びかけたいことです。