北京の“土地財政”の規模 全国トップ

 7日付け『新京報』の社説は「土地譲渡金収入の使途、公開にすべき」が題でした。
http://comment.bjnews.com.cn/2011/0107/25869.shtml

 その中から、いくつかの数字をピックアップしてみます。
◆2010年、土地譲渡の売り上げトップ20都市の総額は1兆2400億元に達しており、09年よりは34%の増となっている。中でも、上位三位の順は北京、上海、大連となっている。
◆2010年、北京では全部で276回の土地競売が行われ、土地供給面積は30002ヘクタールに達しており、2009年の面積(1947ヘクタール)よりは54.2%の伸びとなった。なお、土地譲渡から得た収入は全部で1628億元に上った。
◆2010年、北京市の財政収入は2353億元。土地譲渡による収入は実に、全収入の7割を占めている。

北京市では土地譲渡による収入は大部分は土地所在地の区や県の財政にとどまっており、北京市に上納される部分が少ない(2009年を例にすれば、全部で930億元ある譲渡金のうち、市が把握していた資金はわずか299億元だった)
◆2007年、『土地譲渡金管理方法』が施行されたのにつれ、土地譲渡金は“地方基金予算”に組み入れられた。ただし、その使い方に関する情報開示が不十分である。
北京市は、来年から始まる“12次五ヵ年計画”において、土地譲渡金の5割以上を“保障住宅”に拠出することを約束した。

 中国の今の繁栄ぶりは、どれだけ土地に頼っているか。また、逆に経済成長からもし“土地財政”を抜けば、一体何が残るのか...