「部長が首だ!」

 北京は3日ぶりに雪が降りました。この冬、二回目の雪です。朝出かける時、15Fのアパートから真っ白く染まった下界が見えました。
 ふわふわのかわいい雪でした。昼過ぎに、卵の黄身のような太陽が見られ、雪がかなり溶けていました。春先の雪だけあって、安徽省の雪と良く似ています。
 





 さて、夕方の地下鉄の出来事でした。空いていたので、余裕で座れました。特に周りのことを注意して見たりすることもないので、カバンの中の整理をしていました。突然、真向かいの席から女性の声が聞こえてきました。
 「〜〜さん、うちらの部長が首にされたよ。×××が新部長です」
 電話で同僚に報告をしていたようです。「部長」というと、私の耳には「日本語部の部長」というような軽い言葉にしか聞こえませんが、どうやら新聞を見てびっくりして同僚か誰かに急いで報告したようです。
 すごい会社ですね。部長が首にされたことまで新聞で掲載されるのかな、という不審な気持ちがありましたが、特に気にかけることもなく私はカバンの整理を続けていました。
 今度は自分が新聞を広げる番になりました。と、トップページに写真が掲載されていました!↓
 http://www.eeo.com.cn/Politics/beijing_news/2011/02/12/193122.shtml

 さっき耳にした「部長」は私の身近な部長のことではなく、国家省庁の「大臣」を意味する部長でした!
あわてて真向かいの席のほうを見上げました。なんと、制服姿ではないか。金のボタンが見られる、色白のぽっちゃりした若いユニフォーム姿の女性でした。
 こういう形で世間を賑わしたニュースを知ったとは。